2018.10月のWM1Aのアップデートにより記事の一部を修正・追加しました

⚠AK70についてですが、現在AK70mkⅡというマイナーチェンジモデルが発売されています。音以外の部分はほとんど同じですので参考になるかもしれません。


さて、今回はsonyから発売されているウォークマンWM1Aのレビューです。
愛機紹介の記事に書いてありますが、私は以前までAK70を使っていました。現在は手元にありませんが、2つ所持していた時期もありましたので、そのときに比較した印象も絡めて書いていきたいと思います。
初めて高価格DAPを購入する方のことも考え、厳しめに評価していきます。
DAPは「気軽に持ち運べ、いい音を末永く楽しめる」ものだと考えているので、これを評価基準とします。
ちなみに2018年11月26日の値段は価格.comの最安値でAK70が44800円(生産終了)
AK70mkⅡは50000円、
WM1Aが98799円です。
AK70は発売当初は約7万円(AK70mkⅡは79980円)でしたが、AKシリーズは値下がりしやすいので現在はここまで下がってますね。販売店のセールなどでは4万円になっていた時もあるようです。
WM1Aも定価だと税込129470円ほどなので値段はかなり下がってきた方です。

スペックや仕様については公式サイトでご確認ください。

デザイン
NW-WM1A

 今回のウォークマンのデザインはジャック部分が膨らんでいて、そこから緩やかに細くなる筐体になっています。デザインについては好みがあるとは思いますが、私は好きなデザインです。
写真ではのっぺりした印象ですが、家電量販店で試聴機を見ると非常に堅牢なボディで表面加工も丁寧で高級感を感じました。ぜひ一度試聴機を見ることをおすすめします。
AKは写真では綺麗でかっこいいですが、試聴機を見ると写真ほど高級感は感じませんでした。表面加工がWM1Aよりはチープな印象を受けました。
AKシリーズは角ばった機械的なデザインの機種が多く、AKシリーズとWMシリーズのデザインは好みが分かれそうです。


UI
original_NW-WM1A_012

 私は今回のウォークマンのUI自体はかなり好みです。再生画面は楽曲名やアーティスト名がわかりやすく、尚且つ再生、早送りなどのタッチパネルのボタンも大きくてタップしやすいです。
再生画面からスワイプで各種機能にアクセスできるところがとても便利で、わざわざ設定から入っていかなくてもスムーズにアクセスできます。アップデートにより再生画面からシャッフル・リピートを選択できるようになりました。
AK70も使いやすいUIですが、プレイリスト作成・再生など楽曲選択以外の機能が少し分かりにくいです。プレイリストなどの機能を使用する私にはWM1Aの方が馴染みやすいUIでした。


動作速度
 以前はけっこうカクカクしていたらしいですが、FWアップデートにより多少軽快になりました。もちろん最近のスマホのような速度には匹敵しませんが、遅すぎて使うのを躊躇するほどではありません。
「WM1Aのここがダメ!」
速度については若干問題があると思います。確かに使いたくなくなるほど遅くはないですが、WM1シリーズはウォークマンの中でもハイエンドシリーズです。SONYが音楽好きに使ってほしい最高のウォークマンのUIだと考えると、正直まだまだ完成していないと思います(下位モデルと共通UIですが)。各操作に少しだけラグがあり、例えばアルバム選択時にスクロールバーを早く動かすとアートワークが遅れて表示されます。
小さな欠点が積み重なると大きな不満になり得るのでソフト面の開発には力を入れてほしいですね。
「2018.10月のアップデートにより解消されたので削除」

アップデートされました!
 2018年10月にWM1シリーズに大型アップデートがありました。個人的に気になった追加機能について紹介していきます。
 USB-DAC機能の実装
  ついにUSB-DAC機能が追加されたようです。環境によっては遅延などがあるようですが、PCで音楽を聞く際にWM1Aの音で楽しむことができるようになりました。私は普段PCで音楽を聞いたりしないのですが、あると嬉しい機能ですね

 Bluetoothレシーバー機能
  こちらの機能は簡単に説明すると、Bluetoothを通してiphoneなどの音をWM1A経由で聞くことができる機能です。再生品質は接続する機器によって変わりますが、イヤホンを駆動するアンプなどをWM1Aのアンプを使って聞けるので、sportifyなどのストリーミングサービスをより高音質で楽しむことができますね。

 バイナルプロセッサー(新しいイコライザー機能)
  アナログレコードの音をデジタルで再現する機能です。実際に使ってみましたが、想像以上に良かったです。アコースティック系やしっとりとした曲のライブ音源などを聞く時に使うのをおすすめします。空気感がより生々しくなる感じがします。

 動作速度の軽量化
  アップデート内容として公式には記述がないのですが、アップデートのついでに動作速度も早くなったと思います。特にアルバム選択の時に感じるのですが、アートワークの読み込みが早くなり、スクロール後に画面が完全に表示されるのが早くなりました。個人的にはここが一番ストレスだったのでかなり嬉しい変化でした。前回のアップデートでも多少は軽量化されたのですが、あと少し早くなれば、、、と思っていました。今の状態であればストレスなく操作できます。

その他のアップデート内容は公式サイトを御覧ください。

AK70との比較ですが、動作速度はAK70の方が少し早い印象でした。AKの第3世代(AK300シリーズ)から引き継いだUIで安定感があります。
(今回のアップデートで動作速度はWM1AとAK70で遜色ないレベルになったと思います)

バッテリー
WM1Aのバッテリー持続時間は約30時間です。他社DAPより群を抜いて長く再生できます。あまりにも長持ちするので充電することを忘れてしまいます。私は基本的に1週間に1回ほどしか充電しません。バッテリーが長持ちするのはこんなに楽なのかと実感しました。
対してAK70は10時間です。時間だけ見ると十分に思えますが、実際に使っていると10時間より短く感じました。おそらくスリープ中などの再生していない時のバッテリー消費などがあるのかもしれません。1日のうち短時間しか再生してなかったのですが2日、または1日に1回は充電しないと朝起きた時にはバッテリーが少ないという状況がよくありました。
AK70はあまりバッテリー持ちが良くない印象です。

音質
約10万円もするDAPなので音がいいのは当たり前ですが、今までのウォークマンからかなり進化した音だと思います。
特に新規格の4.4mmバランス駆動は左右の分離がはっきりとし、音場もさらに広がって楽曲の新たな一面が見えてきます。ジャックが太いのでプラグの耐久性も優れていますね。
艶や響きの表現が上手く、ボーカルとの相性がいいです。
1年以上使ってかなり鳴らし込みましたが、アンバランスの音もかなり良いです。初めの頃に比べて高域がより綺麗に鳴るようになりました。決してバランス専用機ではないですね。

AK70との比較ですが、AKの方が軽快な音でノリよく聞けると思います。モニターっぽくさっぱりとした音が好きな人はAKがおすすめです。バランス駆動についてはやはり4.4mmバランス駆動の優位性は高く、2.5mmバランスでは薄く広がってしまうところも濃密に広く鳴らします。
また、プラグ強度も4.4mmの方が高いので、2.5mmプラグを折ってしまうのが怖い人は注意が必要です。

普段使いも考えてアンバランスのみで考えると、やはりWM1Aはハイゲインモードもありパワーがあって、どっしり鳴らしてくれます。


機能性
 今回のウォークマンはアンドロイドを搭載しないモデルです。つまりwi-fi経由でアプリをインストールすることはできないということです。
この辺りは賛否両論ありますが、DAPに「純粋な音楽プレーヤー」を求めるのか「スマホのような複合機」を求めるのかで変わってくると思います。
音楽再生専用機としてのDAPを望むなら、WM1Aはおすすめできる機種です。

WM1AにあってAK70にない機能

DSEE HX(アップコンバート)
 今までのウォークマンのアップコンバートは私にははっきり実感できるものではありませんでしたが、今回のウォークマンのDSEE HXは有効で、ヘッドホンだと分かりやすいですが確かに高域が伸びている気がします。
ただ、やはり元の音質が悪い音源はどうしても気になりますから、質の低い音源でもなるべく気持ちよく聞こえるようなイヤホンを選ぶ方が良いですね。
AKはそもそもの考えとして、音源そのままの再生を心がけているDAPなのでアップコンバートという機能はなく、このあたりはメーカーとしての考えの違いが現れるところです。


DCフェイズリニアライザー(低域の位相調整)
 DCフェーズイコライザーは低域をアナログアンプの低域に近づける機能(詳しくは公式サイトをご覧ください)とのことですが、私はOFF時の低域で十分なので使っていません。

おすすめチャンネル
「WM1Aのここがダメ!」
 楽曲分析の精度は高いとは言えません。例えば(リラックス)というジャンルに激しい曲が入っていることがあります。
音楽管理ソフト上で自分で振り分けられるようにするだけでも解決すると思います。
ただ、明確に聴きたい曲は決まってないけど大まかなイメージで聞きたいときには結構使える機能で、私は頻繁に使っています。


AK70にあってWM1Aにない機能

USB DAC機能
 AK70をPCとつないで、USB DAC代わりにする機能です。私はPCで音楽を再生することはないので使いませんでしたが、人によっては嬉しい機能ですね。
「WM1Aのここがダメ!」
 WM1Aの後に発売されたZX300とA40シリーズには実装されている機能です。ハイエンドシリーズが下位シリーズに比べてできないことがあるとシリーズごとの立ち位置が不明確になってしまいます。
また、既に実装されている機種では遅延があるようです。スムーズに使えないなら中途半端ですし、無理に実装せずに初めから搭載しない方が良かったのではないかと思います。

「2018.10月のアップデートにより解消されたので削除」

DLNA再生
 こちらも私は使いませんでしたが、有線で繋がなくてもホームオーディオとAK70の連携がとれる機能のようです。くわしくは公式サイトをご覧ください。

WM1Aにアップデートで追加されたBluetoothレシーバー機能は細かな違いはありますが、似た機能になっています。

DAP内での楽曲購入
 grooversというハイレゾ楽曲配信サイトから音源を直接購入できる機能ですが、画面が小さいので使わないと思います。wifiの受信感度も高くないので、よほどのことがない限りPCで購入するほうが楽だと思います。

保証について
 1年間のメーカー保証がついています。私が買った機種は、サイドの物理ボタンの感触が一つだけ浅く、修理に出したところボタン部分が交換されて返ってきました。1週間ほどで返ってきたので対応は早い方だと思います。

AK70もボリュームノブの不調で一度修理に出したことがありましたが、1週間ほどで新品交換になって返ってきました。新品になることは嬉しいことですが、結局何の故障だったのかは明示されてなかったので気になる人はいるかもしれません。
「AK70のここがダメ!」
 AKは故障率が高く、有償修理の金額が高いので保証書のない中古を買うのはオススメしません。中古であれば1つ上のランクの機種も買えるかもしれませんが、かなりハイリスクです。

また、高価格帯らしい良い音を鳴らしてくれますが、AKシリーズの売り方には問題があります。値崩れが激しく(定価が高すぎるとも言えます)1年ほど経てば半額近くまで値下げされますし、より高い上位機種も出てきます。その度にメディア記事ではさらに音がいいと評価されますが、既にフラグシップは50万円ほどになっていますし、毎回買い換えられる人も多くはないでしょう。実際にエントリー機種であったはずのAK70も、AK70mkⅡというマイナーチェンジモデルが出ています。
音は素晴らしいですが、自社製品を大切にするメーカーとは言えません。
twitterでは推しのキャラクターやグループのイメージカラーに合わせた写真で宣伝するツイートが数多くRTされると思います。
好きなコンテンツを否定する気は全くありませんが、この価格帯のDAPはそういう風に気軽に購入・買い替えをするものではないと私は思います。
急激な値下げなどを含め、そういったことに大らかな人がAKの本来のターゲット層だと思いますので、ご自分の金銭感覚と相談することをおすすめします。

その他WM1Aのここがダメ!
・イコライザーの設定システム
 イコライザーを一発でフラット(全値0)にするボタンがほしいですね。いちいち手動で全てを0にするのは面倒です^^;
イコライザーを使う人は少ないという認識かもしれませんが、機能として実装している以上ストレスなく使えるようにしてほしいです。

・楽曲検索機能がない
 容量が多い分、入れる曲も多くなってくるわけですが探すのが面倒なときがあります。例えばタイトルがThe ~のものと(The~)では英語と記号で並ぶ場所が違うので困ります。
キーボード自体は実装されている(プレイリスト作成時)ので検索システムの追加を実現してほしいです。

・アンバランスとバランスごとの音量設定
 バランス駆動はアンバランス駆動より出力が高いので音量に差が出てきます。アンバランスで聞いた後にバランスで聞く時は音量を下げないといけないので、別々に設定、記憶してほしいです。アンバランスで鳴りにくいイヤホンを聞いていた後に、鳴りやすいイヤホンをそのままの音量でバランスで聞くと耳がやられてしまうので注意が必要です。せめてバランス時は音量を~下げるなどしてほしいです。
・スマホとの親和性のなさ
別売りで専用のBluetoothリモコンがありますが、スマホをリモコンとして使えるようにしてほしいです。せめてXperiaだけでも使えるようにしてほしいです。わざわざ専用品を出す売り方より、sonyで揃えることにメリットを持たせる方がいいと思います。

・不必要な独自規格(WMポート)
 楽曲の転送、充電用の端子は独自規格のWMポートです。正直一番ここが問題だと思っています。これまで数多くのウォークマンを開発してきて、不必要な規格であることはわかっているはずです。
SONY製品としてのアイデンティティのつもりかもしれませんが、不便な独自規格の強要は個性ではないですし、個性を出すのは音質や便利な機能だけにしてもらいたいですね。

・重い
 筐体がアルミ製で大きく、スマホなどと比較してもかなり重いと思います。使っていくうちに慣れる部分ではあり、持ち運ぶのが嫌になるほどの重量ではありませんが、やはりポケットなどに入れると重さを感じますね。

あったら嬉しい機能

・USB DAC機能
・DLNA機能
「2018.10月のアップデートにより解消されたので削除」

開発における今後の目標は音質はそのまま、もしくは向上させたまま小型軽量化 だと思います。
現行機種ではUIを改良・最適化しつつ、後継機では小型化してほしいですね。

2018年10月のアップデートによってさらに欠点が減ったので、高価格DAPとして十分おすすめできる製品だと思います。ただ、そろそろ後継機などが見えてくるので中古市場を探してみるのもいいかもしれません。

要望はメーカーに伝えよう
 今回のこの記事を読んで、またはWM1Aを使っていて改善してほしいことを発見することがあると思います。その際はぜひメーカーの問い合わせ欄から要望としてメールを出してほしいと思います。恐らくですが不特定多数の発言があるSNSで呟いてもメーカーは参考にしづらいでしょうし、公式の問い合わせを利用しましょう。どれだけ取り入れられるか分かりませんが、実際のユーザーの声は知りたいでしょうし多少なり意味はあると思います。
多くの人が意見を出すことで改善される部分があるかもしれません。要望などはSNSだけでなく、メールを送ることをオススメします。
 

以上がAK70との比較を絡めたWM1Aのレビューとなります。どちらも良い音を鳴らしてくれますし、初めて買う方はなおさら音楽を聞くのが楽しくなると思いますが細かな注意点などは事前に知っていたほうが良いと思います。ただ、レビューは私の主観によるものですので試聴できる方は一番正確なご自分の耳で聞いてみてください。
それでは次の記事でお会いしましょう(^_^)/